街角のマリア /エピローグ「 これは『灯火のマリア』と呼ばれるマグダラのマリアの祭壇画で、この画家の代表作の一つとなっています。その瞳に描かれた訴えかけるような静かな灯火の光が、見る者の胸に沁み入り、心を打ちます。それが『灯火のマリア』と呼ばれる所以になりました。この時代、聖人化された宗教画の多い中、それとは対象的に非常に人間らしい、ありのままのマグダラのマリアをこの画家は描こうとし、当時の画壇に影響を与えました。 そして、こちらにあるもう一枚の絵、『聖母子像』。これは先程の絵と同じくこの画家の代表作であり、慈愛に満ちた聖母マリアと甘える幼子イエスが、人間味溢れた優しさに包まれて描かれており、幼子を見つめる聖母の柔らかで情愛に満ちた眼差しがとても深い印象を与えます。敬虔な視線を強調して描く事の多かった当時の聖母の絵とはこれも非常に対照的であり、この画家の描こうとしたただ神格化されるだけで無い、血の通う人そのものとしての聖人の姿が最もよく描かれた一枚と言えるでしょう。そしてこの『聖母子像』のモデルとなったのはこの画家の妻と子であると言われ、そしてこの聖母マリアのモデルは、また『灯火のマリア』のモデルであったとも言われています。『マグダラのマリア』と『聖母マリア』が同じモデルで描かれるのは極めて珍しい事であり、その如何にも対照的な画題に一人の女性を描いたのは、この画家の…… (fine) <06/01/29> あまりに不甲斐ないので…あとがきなど 終わった後にあまり説明するのも何ですが…余りに説明不足を補う為に(それでも補えない…) *アスランとアンジェラの関係はまだプラトニックなものでした…というより、アンジェラの一方的な気持ちの方が強かったかもしれません(押しに弱いアスランだから、カガリがいなかったら押し切られてた可能性も…)その事について話の中でアスランが思わせ振りな事を言っていますが、あれは本当はあの場の言い逃れ的なものでした。 *オリキャラを出すのはどうかと思ったのですが、本編のキャラだとどうしてもイメージが強いので止むを得ず。カガリとの絡みとか後編の始めにどうしても必要だったので。 *当時絵の披露ってどうやったんでしょう?除幕式とかやったのかな(笑)でもそれをすると話が続かないので… *祭壇画の大きさとかよくわからないので、その辺はパス(笑) *ビアンキという名前はイタリアで5番目に多い名前だそうです。由来は「白い肌」だとか。だからアンジェラは「白い肌の天使」……そのまんまです……(この名前にした理由って) *絵の解釈だとか、時代背景だとか、キリスト教の解釈だとか、出鱈目ばっかりなのでその辺は目を瞑っていただけると有難いです… 読んで下さった全ての方に、心からの感謝の気持ちを ≪←後編へ≫ |