web拍手過去ログ 2005.1.30〜4.17



web拍手用お題 その1 「おみやげは君の1番好きな、」


休日の朝、突然の訪問者。

「おはよう、カガリ。」
「え…キラ?どうしたんだ?一体。」
「うん、ごめん突然来ちゃって。この間頼まれてた仕事が出来たから、渡しに来たんだけど…。」
「そんなのいつだっていいのに。でもお前が来てくれて嬉しいよ。ラクスは?」
「うん…て実は、これからちょっと買い物に付き合う事になってて…。」
   なんだ、結局こっちがその゛ついで゛だったワケか。
カガリは苦笑する。
「あ、そうだ。カガリにおみやげがあるんだ。」
「みやげ?」
「うん、外に置いて来ちゃったから、後で取りに来て。」
「は?」
「カガリの゛1番好きなモノ゛だから。じゃあ。」
「え…?て、キ、キラ?」

   後は、ご想像の通り。

「゛みやげ゛って……(この事か?)」
「何だよ、その゛みやげ゛って。」
アスランは少し怪訝な顔をして聞く。
「いや…ところで、どうしたんだ?」
「まあその、…゛お誘い゛ってヤツですけど…。」
「………ちょっと待ってろ。」
   そんな事、何でもっと早く言わないんだ。
髪も服も何もかも、今からじゃ間に合わないじゃないか!

ちょっと待てよ、さっきキラが゛1番好きなモノ゛って……

今更ながら、紅くなるカガリの顔は、鏡の中。

(配布元/「ラスト」管理人ヨシノ様 http://www.geocities.jp/sino7110/top.htm)




web拍手用お題 その2 「1日美容師」


「こんな感じもカワイイと思いますわ。」
「うう〜ん、そうかなあ。」
カガリとラクスが、雑誌をパラパラと見ている。
「前髪を少し流して、ここをこんなふうに、サイドを少しこうして後は…。」
「うう〜ん…。」
カガリを鏡の前に座らせて、ラクスはその髪を色々とアレンジしてみる。
もともと綺麗な金髪に加えて色白なカガリの顔は、髪型を替えるだけで随分と違って見える。
ラクスはその変化を楽しんでいたが、
「でも…。」
と言って、パラリとその髪を元に戻した。
「やっぱりカガリさんは、そのままが1番素敵だと思いますわ。」
そう言ってニッコリと微笑んだ。
「え?」
「アスランも、゛そのまま゛のカガリさんがお好きなのでしょうから…。」
「は?いや、あの、ラクス…?」
カガリはラクスの言葉にモジモジと赤くなっていく。
「後で私が怒られてしまいそうですし…。」
そう言って、ラクスは極上の笑みを浮かべる。
「あの、ラクス、だから…。」
益々赤くなっていくカガリの側で、揺れるラクスの桃色の髪からは何だかとてもいい匂いがして…。
キラもこの匂いには、きっと弱いに違いない。
…鏡の中のラクスを見ながら、カガリはそう思った。

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web拍手用お題 その3 「おそろいが増えてゆく」


アスランの部屋で。

「なあ、アスランこの部屋…このところ、ペアものが随分と増えてないか…?」
「そう言えば、そうかな…。」
「マグカップに食器にスリッパに歯ブラシにパジャマに他色々…って、こんなに買ったっけ?」
「…全部カガリが買ったんじゃないのか?」
「……多分…そう…かも。」
「まあ俺は別に構わないけど。」
   なんだか新婚さんの部屋みたいだな
カガリは我ながら可笑しくなる。
「あ、そうだ。」
とアスランは思い出したように言った。
「もう一つ、実は゛お揃い゛があるんだけど…。」
「え?」
「ここに…。」
そう言って、アスランはカガリの背中をツツっとなぞりながら
「俺と同じところに、ホクロがね…。」
「……アスラン…それは…。」
カガリは顔を朱に染めながら言う。
「…゛お揃い゛って言うのか…?」
そんなカガリの期待通りの反応を見て、アスランは嬉しそうに笑う。

(配布元/「ラスト」管理人ヨシノ様 http://www.geocities.jp/sino7110/top.htm)